五番目の刑事(1970年)第25話 さらば!わが街新宿
出演者:小林千枝(マサミ) vs 荒砂ゆき(お時)
主人公と小林千枝さん演じるフーテンのマサミがバーに飲みにきます。そこでは荒砂ゆきさん演じるお時が唄っていました。フーテンのマサミは主人公に惚れてしまっていて、態度にもそれがでています。一方お時も主人公に気があり、一目でマサミを敵視します。そしてお時は唄いながら主人公とマサミの席に近づくと、自然なそぶりで近くのビール瓶を手に取りマサミの頭にビールをかけます。おとなしくビールをかけられるマサミ、お時が「どぉ?」と挑発的に言いますが「すごくいい気持ち」と言い返します。そして「ふん」と後ろを向いたお時に「ちょっと」と肩をつついて振り向かせ、お返しにお皿にのったクリーム?泡?をお時の顔にぶつけて押し付けます。当然の流れでそこから同じ男に好意がある二人の女の掴み合いが始まります。残念ながら喧嘩の最初のところはカメラが主人公を映しており声だけという映像になってます。それからカメラが切り替わり二人は床に転がりながら取っ組み合ってます。するとすぐにカメラはまたも主人公にいってしまい闘いは声だけになってしまい、そこでタイトルログがでて本シーンは終わりとなってしまいます。ずっと喧嘩シーンを映してくれたらとてもよかったのですがそこがとても残念です(CFシーンは本当にこのパターンが多くて残念ですね)。ただ映像はほんの数秒ですが、夜の女の男がらみの喧嘩は中々いい感じですね。その後のシーンでマサミの服がボロボロになっており、喧嘩の激しさが演出されておりました。
クリック or タップ

特別機動捜査隊(1970年)第447話 ある女の悲願
出演者:由紀梨絵(妙子) vs 山口火奈子(時子)
60分の刑事ドラマで最多放送回数を誇っている特別機動捜査隊という15年半にわたって続いた刑事ドラマのCFシーンをご紹介します。全801話というドラマというのは凄いですね。あさひ湯という銭湯で由紀梨絵さん演じる妙子が服を脱いでいると山口火奈子さん演じる時子がやってきて手にはめた指輪を突き出して、「何よこれ、ガラス玉じゃないの」と文句を言います。「ほんと?」ととぼける妙子に「知ってたんだろ、はじめからペテンにかけるつもりだったんだろ」と時子は怒ります。妙子は「人聞きの悪いこと言わないでよ、あんただって自腹切ったわけでもなし、その体でお客に買わせたんじゃないか」と言い放ちます。その言葉に怒った時子は妙子を「このペテン師」とひっぱたきます。殴られた妙子は「やったわねー」と時子の髪の毛を掴んで二人は掴み合いの喧嘩を始めます。下着姿のままお互いの髪の毛を掴んでゴロゴロと転がる二人。銭湯の女性が「やめてくださいよ」といいますが喧嘩はやめる様子はありません。しかし突然シーンが変わってしまいこの喧嘩のシーンはここまでとなってしまいました。二人共下着姿で、銭湯ということで喧嘩している二人を映すときにしっかりと裸の女性が写ってたりして、やはりTVは昔のほうが過激なシーンが普通に流れていたのだなと感じました。
クリック or タップ

噂の刑事トミーとマツ(1979年)第5話 トミマツ真ッ青・女の戦争
出演者:あき竹城(妻) vs 渡辺やよい?(愛人)
噂の刑事トミーとマツは子供のころ結構好きでした。「男女のトミコー」とマツから言われると、耳をピクピクさせてすごく強くなるという設定が子供ながらに面白いと思ってました。そんなトミーとマツで見られたCFです。あき竹城さん演じる妻と渡辺やよいさん?演じる愛人の喧嘩です。愛人は細身ながらも妻と互角に闘っております。私的に闘う女性のバランスは互角であってほしい派ですので、あき竹城さんではなくてもう少し若くて細身の人妻風の女優さんをキャスティングしてほしかったというのが本音です。それが無理ならむしろ渡辺やよいさん?ではなくあき竹城に似た感じの太ったおばさん愛人のほうが個人的にはいいとか思ったりします。つまり「美人vs残念な女性」よりも「残念な女性vs残念な女性」のほうがまだいいということで、闘う女性の個々のスペックよりも闘う女性が同格であることのほうを重視するというのが私の嗜好だったりします。
クリック or タップ

真夜中のヒーロー(1980年)
出演者:大場久美子(館みゆき)vs 岸本加世子(まひる)
これは直接ドラマそのものを見たわけでもないですし、実際にドラマの中で流れた映像を見たわけではないのですが2012年に放送されたバラエティー番組「私の嫌いな有名人ズバリ実名で発表するぞSP」で大場久美子さんが出演されてこの喧嘩シーンを紹介されておりました。役でいくと大場久美子さん演じるみゆきと岸本加世子さん演じるみゆきの父の若い愛人看護婦・まひるの喧嘩シーンみたいです。しかもみゆきは父親に対して親子以上の愛情を抱いているという役柄で、イレギュラーな設定ながら男を巡る女同士の喧嘩です。大場さん曰く台本では最初に大場さんが殴って、その後に岸本さんが殴り返すという順番だけ決まっていて、それ以外は自由に喧嘩をするというシーンだったということで、殴り返された強さに思わず本気で押し倒してしまったと語ってました。確かにこの番組でこのシーンが流されていたのですが岸本さんはいいビンタを入れておりました。でも大場さんのビンタも岸本さんに負けずに結構強くて良かったです。このCFシーンは正直日本連続ドラマのキャットファイトシーンで、個人的に一番きちんとした映像で見たいCFかもしれないです。番組でも一応最初のビンタの張り合いから取っ組み合うところは流れたのですが、ぜひ雑音なしのノーカットで最初から最後まで見たいところです。ただこのドラマ自体は視聴率が悪くて途中打ち切りになった作品みたいですので、見ることは難しそうですね。ですので本シーンの存在を教えてくれ、小さいながらも映像を見せてくれた「私の嫌いな有名人ズバリ実名で発表するぞSP」には本当に感謝しております。
クリック or タップ

ちなみに 「私の嫌いな有名人ズバリ実名で発表するぞSP 」での大場さんの発言に注目すると「マジです。マジ殴り」「ガーンといったらガーンときて」「その強さにブチ切れて押し倒しましたね。そしたら向こうは髪の毛ガッと引っ張って」「互いに憎しみで、それしかないです」ということでした。本シーンはその後の取っ組み合いもスピード感、本気度共に申し分ない素晴らしいキャットファイトシーンでした。本作を撮るにあたり、このシーンの本気度を上げる為に番組プロデューサーは事前に岸本加世子さんに「大場久美子はいい!!」と言い焼きもちをやかせていたということです。また、恋敵役だった二人は役柄同様本番以外ではほとんど口をきかなかったとのことです。そのやり方は日本映画キャットファイト界の帝王ともいえる五社英雄監督の手法を彷彿とさせます。やはりいいシーンというのは、こうやって生まれるのだと感心してしまいますね。
クリック or タップ

松本清張の黒革の手帖(1982年)第6話(最終話)執念の果てに…
出演者:山本陽子(原口元子)vs 萬田久子(山田波子)
松本清張先生の黒革の手帖は何回もドラマ化されて、それぞれの作品で主人公である元子とライバルとして絡んでくる波子との闘いが随所に見られる物語となっております。そんな中でもやはり初期に撮られた作品のほうが圧倒的にCF的には見ごたえのあるものになっている気がします。どの年代のものも大体店の中で波子が元子に掴みかかるシーン(本作でも第3話にあります)はありますが、こちらは一方的に掴みかかって終わりの場合も多いのでCF的にはもう一つという感じです。ですので今回も取り上げません。ここでご紹介するのは、元子がほしいと思っている銀座の大型店「クラブ・ルダン」を経営する長谷川商事の会長室で元子と波子が取っ組み合いをするシーンです。このシーンは原作に忠実な流れになっておりますが、本作以外では浅野ゆう子さんが元子役をやった2時間ドラマの黒革の手帖しか同じ設定になっているシーンは見つけることはできませんでした(別途単独ドラマのほうで紹介する予定です)。残念ながら米倉涼子さんや武井咲さんが主演した黒革の手帖では、この部分に関するストーリーが改変されている為このCFシーンはありませんでした(1984年大谷直子さん主演のバージョンでこのシーンがあるかどうかはわかりませんでした)。このシーンの前後を改変しないと違うオチが作れないシーンなので仕方がないとは思いますがCF好きには非常に残念なところです。
では本作のシーンをご紹介します。今まで周りを脅して騙してのし上がってきた山本陽子さん演じる元子でしたが、やはり因果応報、その報いをうけることになります。銀座一になる為にクラブ・ルダンを手に入れようとしてまんまと罠にはまってしまいます。そして、そこにかつて「銀座で商売できなくしてやる」と元子に言い放ち、元子に対して恨みをもっている萬田久子さん演じる波子がやってきます。そして私がクラブ・ルダンのママになるという波子に元子は逆上します。「淫売」と元子が言えば「強請たかりをやっている泥棒やないか」と波子も言い返して、激しい罵声が二人の間に飛び交います。そして「政治家の先生がママみたいな女抱くわけないやないか、このドアホ」と波子が元子を突き飛ばしたことをきっかけに、怒りの限界を超えた元子が「殺してやる」と波子に掴みかかって肉弾戦が始まります。取っ組み合う二人の女を眺める長谷川含む男達。「ほっとけ」と楽し気に女同士の喧嘩を眺めます。そして闘いの場所は部屋の外の廊下に移り、階段のそばでもみ合いになります。若さにより力で勝る波子は元子を踊り場から階段に突き飛ばし、元子は転げ落ちて壁にぶつかりそのまま気を失ってしまいます。長谷川が「でかいほうが勝ちか」と言って、闘いは終了となります。
クリック or タップ

不揃いの林檎たち(1983年)
出演者:高橋ひとみ(伊吹(本田) 夏恵)vs 石原真理絵(宮本(門脇) 晴江)
みんなで飲んでいるところへ、高橋ひとみさん演じる夏恵がやってきます。そして石原真理絵さん演じる晴江に近付き、「こっちを見て」と言いますが目を上げない春江。それに怒った夏恵が晴江の髪の毛を掴んで立たせようとします。しかし、「痛い何すんのよ」と晴江はすかさず手にもったグラスのお酒を夏恵にかけます。お酒をかけられた夏恵はそのまま晴江の腕をもち床に倒しこみます。そこで更に髪の毛をつかもうとしてつかみ掛るのですが、周りに引き離されてしまいます。私はこのドラマ自体見ていなかったので、喧嘩の原因はわかりませんが実際にありそうな場面だなと思いました。
クリック or タップ

良かったら気軽にコメント書き込んでください
コメント