時代劇で見つけたキャットファイト
ここでは時代劇で見つけたCFをご紹介していこうと思います。ただし、代表的な時代劇におけるCFシーンと言えるかもしれない”後妻打ち”のシーンについては、こちらではなく 「後妻打ち 」をまとめたページのほうに掲載しております。ご興味ある方はそちらを見に行ってみて下さい。ここではそれ以外のCFシーンを紹介します。正直見ごたえあるかは微妙なところですが、着物姿の女性同士の取っ組み合いというのもそれはそれでなかなかにいい感じかなと個人的には感じましたのでご紹介していきます。
子連れ狼(1973年)第1話 子貸し腕貸しつかまつる
出演者:太地喜和子(お浜) vs 赤座美代子(お千)
これは映画版ではなく萬屋錦之介さんが主役を務めたテレビドラマ版になります。「しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん、しとぴっちゃん」というフレーズや「大五郎」「ちゃん」と言ったやり取りも記憶に残る方もいらっしゃるのではないかと思います。この作品は再放送で流れていた記憶があるのですが子供心にちょっと怖いなと思って見れなかった感じでした。ただドリフのコントとかでもよくネタにされてたので、そちらの印象がよく残っております。そんな子連れ狼の第一話にちょっとしたCFがあったのでご紹介します。
元武家の娘だったが、祝言の日に夫となる男と両親、夫の両親を殺されてしまい、今は女郎に落ちて復讐の為にお金をためている太地喜和子さん演じるお浜が、子連れ狼の拝一刀にその主犯の親玉・杉戸監物とその部下2人に対する復讐を依頼します。一人目の部下を一刀が倒したところで、杉戸監物も狙われていることに気が付きます。その話を妻?である赤座美代子さん演じるお千にしているとお千は確信めいた口調で依頼主がお浜であると言いきります。体を売るなどお浜にできるわけがないという監物にお千は「いいえ私は2年前のことをはっきり覚えております」と言って回想シーンが始まります。
縄で縛られ牢屋にいれられているお浜の元にお千がやってきます。(ちなみにお浜は杉戸監物に結婚を申し込まれて断ったという過去があり、そんなお浜にお千が嫉妬心を持っておりました)そして縛られているお浜の口の縄を刃物で切って「それでは舌を噛むこともなるまい。女のよしみ、はずしてあげました」と言います。全く動かないお浜に「どうしたなぜ舌を噛まぬ」というお千は責めますが、お浜は「死にませぬ。両親と夫と同志たちの仇、杉戸監物の息の根をとめるまでは」と言い放ちます。お千は怒り「強情な、監物様のお心を奪った憎い女、自害が嫌なら私がこの手で」と持っていた小刀で襲い掛かります。しかしお浜も後ろ手に縛られた縄を解くべくずっと奮戦していてこのタイミングで縄を外すことに成功します。そして掴みかかってきたお千を逆に押し返して揉み合いになります。お千の小刀を叩き落としお千の上になったお浜の顔のアップでこのシーンは終わりとなります。その後「そもそもあの女をお生かしになったのがそもそもの間違いです」とお千が監物に言っていることから、この後この闘いは止められてお浜は解放されたのだと思います。止めに入られるまでこのシーンを撮ってほしかったところですが残念ですね。お浜にとってはお千は憎い仇である監物の女であり、お千にとってお浜は監物の心を射止めている憎い女という背景があるというバックボーンもいい感じなだけにもったいなかったです。その後お浜は2人目の部下の男を拝一刀が倒した後に、大五郎と遊んでいるところをお千に後ろから刺されて死んでしまいます。後ろからの不意打ちではなく正面から正々堂々と素手で再戦となっていれば素晴らしいシーンになったと思うのですが残念なところですね。
助け人走る(1973年)第1話 女郎大脱走
出演者:野川由美子(お吉) vs 正司照江(お仙)
主人公の文十郎が正司照江さん演じる依頼人のお仙に抱きついているところに、野川由美子さん演じる文十郎を好きなお吉がやってきます。その様子を見て嫉妬で怒ったお吉はお仙をひっぱたきます。そしてお仙がお吉に掴みかかって喧嘩になります。まあほんのちょっとのシーンですすが一応ご紹介です。
必殺仕事人(1980年)第53話 惚れ技情炎半鐘割り
出演者:鮎川いずみ(加代) vs 三島ゆり子(おしま)
お金を貸したことで責められて、更に昔男に騙されたことまで引き合いに出されて嫌味を言われることに怒った鮎川いずみさん演じる加代。三島ゆり子さん演じるおしまに怒ってお茶をかけ、そのまま掴みかかります。でもすぐに中村主水がやってきて「みっとのねえからやめろ」と声をかけてしまいこの喧嘩は終わってしまいます。洋服よりも着物から見える生足のほうがより色っぽく見えるのは何でなんでしょうか?ファイト自体は本当に大したことはないですが一応のご紹介となります。
必殺仕事人III(1982年)第2話 下駄をはかせたのは両替屋
出演者:黒田福美(お力) vs 賀田裕子(お袖)
本作はきちんと女同士に因縁があるというのが個人的に惹かれる闘いになっております。与吉という男が両替屋である分銅屋から500万だまし取った罪で、賀田裕子さん演じる分銅屋の女中をやっていたお袖と共に捕まります。与吉が初めての男ということで惚れ込んで犯罪にも協力していたお袖でしたが、捕まった後に実は与吉には妻がいたということを知ってしまいます。それに怒ったお袖は全ての罪が与吉にあると証言し、結果与吉は死罪になり、お袖は罪人の入れ墨を入れられて釈放となります。そして死罪になった与吉の妻というのが黒田福美さん演じる芸者のお力です。お力は”お袖が夫である与吉をそそのかして罪を与吉一人にかぶらせて死罪をまのがれたひどい女”と思い込んでおり、お袖を憎んでいます。そんなお袖とお力の間で2回CFシーンがあります。「女に騙されて夫が死罪にさせられたと思っている妻のお力」と「男に惚れてしまい騙されて犯罪の片棒を担がされた思ってるお袖」という因縁深い対決で、特にお力のほうは仕事人にお袖の殺害を依頼する位にお袖を憎んでいます。そんな因縁がある二人の女のCFシーンをご紹介します
<一戦目>
お袖は釈放後、男に騙されたことを売りにして湯女風呂で湯女になって客を取ってました(本人は罪滅ぼしでやっていた)。そこにお力が現われて、「こんなことして、てめーに罪を被せられたうちの亭主にまだ恥をかかすのか」とお袖をひっぱたきます。お袖もすぐに応戦し二人は取っ組み合いになります。その場に主水もいて一度は間に入ってこの喧嘩を止めようとしますが、店の男にここはこちらで納めますからと袖の下を渡されて見なかったことにして立ち去ります。後ろでは二人の女の取っ組み合いが続きますが、最後はそのままフェードバックしてこのCFシーンは終わってしまいます。
<二戦目>
仕事人がお袖に実際なにがあったのかという話を聞いている宿の部屋に、亡くなった与吉との思い出の部屋に行くと酔っぱらったお力が入ってきます。そしてお互いに顔を見るなりお力とお袖はまた喧嘩になります。ただ残念ながらこちらはあっという間に終わってしまいます。
必殺仕事人III(1982年)第34話 大名になったのは同級生
出演者:?
これは物語上特に意味はないですし、CF的にも大したことはないのですが一応紹介だけしておきます。悪者みんなが楽し気に酒を飲みながら、透けている襦袢をまとった女性に相撲(ただし本当の相撲ではなく、倒れても負けとはならず台の上から相手を落としたら勝ちというルール)をとらせているシーンとなっております。闘い自体は笑顔でのゆるいものですし、更に2回目は2体1ということで見ごたえは全くありませんが、女相撲があるという情報を見て気になっていた人もいるかもしれないのでご参考までにご紹介します。
時代劇タイトル不明01
出演者:?
これは頂きものの映像なのでどの作品だったのかもちょっとわかりませんでした。ただこの喧嘩シーンは結構激しくてなかなか良かったのでご紹介します。片方の女がもう片方の女を追いかけます。追いつくなり「こんにゃろー」と相手の女をひっぱたきます。「やったねー」と相手の女もお返しにひっぱたき返します。その後は掴み合いながら激しく闘います。喧嘩直後のシーンで治療を受けているシーンが入りますが二人の顔には青あざができており、喧嘩の激しさを物語ってました。CFとしては結構見ごたえありの作品ですが、なんというシリーズのものなのかわかりません。情報をお持ちの方がいたらコメント欄に書きこんで頂けると嬉しいです。
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