新・実録おんな鑑別所 恋獄(1976年)
CFが多く見られることは嬉しいですが、個人的には女因物のCFはあまり好きではなかったりします。その理由が、喧嘩の動機が”強さ”を競うような(ボスを決めるとか)ものだったりとか、リンチや乱闘になりがちだからだったりするからです。
しかしこの作品は女因ものながら男を巡っての女の闘いという背景がしっかりあり、そこに魅かれたので個別にピックアップしてみます。
実録不良少女 姦(1977年)
出演者:日夏たより(マコ) vs 小川恵(直子)
日夏たよりさん演じるマコが電車に乗っていると、そこに小川恵さん演じる直子がやってきて隣に座ります。直子は「マコの旦那だった男が私のところに来たけど追い返してやった。私はあんたのお古を頂く気はないからね」と言い放ちます。直子はマコの旦那だった男と肉体関係がありました。マコの旦那はマコのかつての同棲相手で、マコはこの男の子供まで産んでいました。しかし男はマコのヒモ同然で特に働かず、子供を引き取りにきたマコの父親にあっさりとこの男が子供を渡してしまったことが原因で二人は破局し別れました。そして「何とか言ったらどうなんだ」という直子に怒ったマコが「次の駅で降りてもらおうか」といい、二人して喧嘩のできる場所に歩いていきます。線路の脇で向かい合う両者。タイマンが始まります。直子がまずはビンタ、そしてひざ蹴りを食らわし優勢に。しかしマコははいていた靴を手に持ち、それで直子をうちつけます。それにより直子は頭から血を出してしまいました。その後二人は血まみれになりながら闘います(ちょっと表現が過剰なのでここで評価が大きく割れるかもしれません)素手で闘うシーンはなかなかいい感じです。最後は近くにあった棒で直子をなぐるマコ。手段を選ばない攻撃で駄目押しをして直子をダウンさせ勝利します。とどめにマコは直子のパンティーをおろし直子の局部に枝を突き刺します。これはさすがに私もどんびきです、、、。個人的には血の演出が押さえられ、武器攻撃がなかったらすごい好きなCFになっただけにちょっと残念でした。
女獄門帖・引き裂かれた尼僧(1977年)
出演者:芹田かおり(おつな) vs ひろみ麻耶(おかじ)
色々なことがあり復讐を誓う主人公のおみの。手始めにおみのは芹田かおりさん演じるおつなの可愛がっている猫を首つりで殺してしまいます。それを見て逆上したおつな。それをやったのがひろみ麻耶さん演じるおかじだと思い、報復におかじの可愛がっている蛇を持ち出し殺そうとします。ここでおつなを止めようとしたおかじとおつなは揉み合いになりますが、おつなはおかじを蹴り飛ばして振り切り、外で鍋をしている男のところに行き蛇をその中にぶちまけ殺してしまいます。それに逆上したおかじは包丁(鉈かも?)を手に取り「殺してやる」とおつなに襲い掛かります。しかしすぐに闘いは武器を捨てた肉弾戦に突入します。ここからはロマンポルノ系らしく胸をポロリさせたり、その胸を握るような描写があったりと中々なCFを展開します。最後は崖のそばに逃げてきたおつなにおかじが襲い掛かり、そこで掴み合いますが、おかじの蹴りでおつなは崖下に落ちてしまい死んでしまいます。「ざまあみろ」とおつなを見て言ったおかじもおみのに槍で刺されて殺されてしまいこのシーンは終わります。
淫絶海女 うずく(1978年)
出演者:八城夏子(磯村美代) vs 青木奈美(田浦雅江)
海女シリーズの第4作目になります。
青木奈美さん演じる雅江が八城夏子さん演じる美代を夜の海岸に呼び出します。そこで美代に対して竜一のことをどう思っているのか訊ねる雅江。(雅江は竜一が好きだが、竜一は美代を好き。美代には別に恋人(後に詐欺師と判明)がいるという関係です)「関係ないでしょあんたには」とそっけなく答える美代に「私昔から竜一さんに惚れてたのよ」と返す雅江。「勝手に惚れたらいいでしょ」という上目線で言い放つ美代に対して「あんたにはいい人がいるって噂だもんね、なにさ淫売みたいに」と言い返します。この一言に怒った美代は「なんだとーさかり猫」と言いながら雅江をビンタします。そしてビンタの張り合いから取っ組み合いになります。そして闘いは波が押し寄せる水辺に移ります。そこで、またビンタの張り合いがあり若干美代優勢の状態でこのシーンは終わってしまい違う場面に変わります。このキャットファイトシーンは海女作品らしく太陽の下で行われてほしかったというのが正直な感想です。闘い自体はそこそこいい感じですが画像も暗くて見えにくいですね。
おんな刑務所 (1978年)
出演者:宮井えりな(加賀見涼子) vs 八城夏子(森山ジュン)
宮井えりなさん演じる涼子は男との結婚の為に経営していたお店を手放してお金を作って、会社経営の危機を切り抜けるために必要だという男に大金を渡してしまいます。そのまま二人は愛し合い始めるのですがそこに八城夏子さん演じるジュンがやってきます。ジュンのお腹は大きく身ごもっております。涼子に「泥棒猫」と言って責めるジュン(ここではジュンが身ごもっている為喧嘩にはなりません)騙されたことを悟った涼子は怒りで咄嗟においてあるハサミを手に取り男を刺してしまい、刑務所に入ることになります。
他の女因映画と違って刑務所の中の涼子の部屋の女達はみんな仲良しでいい空気です。そこに公金横領の罪でジュンが同じ部屋に入ってきます。もちろんジュンは涼子を騙した男に横領した金を貢いで捕まったみたいです。ジュンと涼子はお互いに相手が誰かを認識します。「元気そうね」というジュンを無視する涼子。「カッコつけないでよ人殺しのくせに」とジュンを涼子は睨みますが、窓の外に体を向けてしまいます。周りの女因達はそんな二人に「この部屋で揉め事はごめんだよ」といってこの場は終わります。ジュンは赤ちゃんの写真を周りに自慢して「ここを出たら結婚するんだ」と言ってます。そして涼子の横で「彼には何人も女がいたわ、でもそれはみんな遊び、あの人はくだらない女には子供をつくることを許さなかったわ」と涼子を見ながら勝ち誇ったように言います。そしてお風呂に部屋の女達みんなが仲良く入ってます。そんな中ジュンは母乳をあげられない為、乳が張って苦しいらしく胸を絞って母乳を絞り出します。周りの女因に同情されるジュンだが「私は幸せよ」と言いますが、そんなジュンに「やめなさい、男を信じるなんて」と涼子は忠告します。しかしジュンは「子供も作れないような女の話なんか聞きたくないわ」と言い放ちます。その言葉に怒った涼子はジュンをビンタします(かぶせ音が大きい嘘ビンタです)「やったわね、このやきもち焼き」とジュンは涼子に掴みかかります。そして「私はあんたとは違うのよ、あの人は私だけを愛してるのよ」とジュンは叫び、二人は全裸で掴み合いながら横倒しになります。しかしすぐに他の女因にお湯を掛けられてこの喧嘩は終わりとなります。正直二人の女に男がらみの因縁があることと、全裸というのはポイント高いですが、あまりにも一瞬で終わってしまうのでそこが残念なCFですね。一応参考としてのご紹介です。
赤塚不二夫のギャグポルノ 気分を出してもう一度 (1979年)
出演者:日野繭子(原田幸子) vs 結城マミ(杉本雪子)
本作の監督は山本晋也監督で正直この作品は赤塚不二夫先生が出演されていたり、歌は所ジョージさんだったりでなかなかに凄いですが内容は、、、な感じでした。CFシーンもコミカルな演出により残念な感じだったのですが一応ご紹介だけしておきます。日野繭子さん演じる幸子が先生とSEXしようとしているところに、結城マミさん演じる雪子がやってきます。そのバッティングにより先生を取り合う形で幸子と雪子が喧嘩になります。ただこのシーンは二人の喧嘩しているところだけ早送りみたいになる余計な演出がされており、そのせいでCF的には台無しになっている感は否めないです。普通に撮ってくれていれば、コミカル調でもまだましだったのに残念な感じですね。まあこんなのもありましたよというご参考程度にご紹介しておきます。
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