温泉あんま芸者(1963年)
この時代の「〇〇芸者」とタイトルがついた芸者シリーズではキャットファイトが行われることがたまにありました。今回はあんま芸者と呼ばれている芸者グループと温泉芸者のグループの闘いになります。この2グループは仲が悪く、事あるごとに小競り合いを起こします。お座敷に向かう廊下で小競り合いになったり、お座敷での野球拳でも両者は対抗心むき出しになり若干脱がせ合いっぽくもなったりしてます。
<第1戦>
出演者:三原葉子(あんま芸者・富丸)、南風夕子(温泉芸者・金太郎)、英美枝 (あんま芸者・玉栄)他
そんなあんま芸者と温泉芸者が大浴場で鉢合わせとなります。温泉芸者が嫌味を言えば、あんま芸者はみんなでタオルをくるくると廻して温泉芸者を蔑んだ歌を歌ったりして応戦します。それに怒った温泉芸者の一人があんま芸者の一人を突き飛ばしたことをきっかけに大人数での集団キャットファイトに突入します。個人的には乱闘は好みではないですが、これだけ裸の女性がいるとそれだけで眼福といった感じですね。一進一退の模様ですが、この浴場での喧嘩を覗き見をしている男が発見されたことで、その男をみんなが追いかけてそのまま闘いは中断されてしまいます。
<第2戦>
出演者:南風夕子(温泉芸者・金太郎) vs 英美枝 (あんま芸者・玉栄)
この地域の顔役の男が、英美枝さん演じるかにの入れ墨を太ももにしたあんま芸者・玉栄といちゃついているところへ南風夕子さん演じる温泉芸者・金太郎が乗り込んできます。「人の旦那に手をだすなんて」と怒る金太郎。しかし玉栄も「ここはあたいのお座敷だからでていけ」と引きません。そして金太郎が玉栄の自慢の太ももの”かに”の刺青をつねったことから取っ組み合いが始まります。金太郎が玉栄に馬乗りになってビンタ攻撃をすれば、お返しに玉栄も金太郎に馬乗りになってビンタをお返しし、更に噛み付き攻撃で対抗します。そしてそこに地域の顔役の男が割って入り闘いは終了となります。
徳川女系図(1968年)
出演者:賀川雪絵(おさよ)、谷ナオミ(おきぬ)他
日本に古来から存在していた格闘技である相撲。当然女性同士の相撲、いわゆる女相撲も行われてきたという記録も色々なところで残っております。もっとも有名なのは日本最古のキャットファイトの記録と言われている”日本書紀に記述がある西暦469年の雄略天皇による女相撲”ですね。そんな女相撲を劇中で取り上げてたのが、この徳川女系図という作品です。とはいえ本格的な真剣勝負の女相撲ではなく、少し笑いながらといった感じの闘いになっています(個人的にはそこがちょっと残念です)本作では将軍をとりまく大奥内での勢力争いなどが描かれているのですが、特に対立する2つのグループの争いが軸になります。片方は正室の信子率いる京都出身のグループ。もう片方はお伝を中心とした江戸出身のグループです。ある時将軍綱吉の前で女中による女相撲大会が行われました。企画者は江戸出身グループのお伝のようです。京都出身グループの信子はその下品さに顔をゆがめております。そして途中我慢しきれずに下賤な遊びには付き合いきれないと出て行ってしまいます。ちなみに途中でお互いのグループの信子とお伝、その直近の部下の位置にいるNo2の女同士の睨み合いがありました。
信子やお伝は女相撲には参加しませんでしたが、対立する2グループのリーダー同士が女相撲で対決するという展開であったならば最高だったなと思います。多くの取り組みが行われ一度谷ナオミさん演じるおきぬに優勝が決まりかけましたが、「お待ちください、私がお相手します」と賀川雪絵さん演じるおさよが着物を脱ぎます。おさよはふんどしは締めてませんが、このまま終われないと思ったのでしょうか?気合いを入れて出てきます。ともあれおきぬとの一番で見事勝利したおさよ。その後向かってくる他の女達を圧倒的な強さで次々とねじ伏せて見事優勝いたします。ただこの女相撲大会の最終優勝者が廻しをつけていないおさよというのは何かスッキリしない感じがしますね。この衣装の選択は正直理解できない感じです。その姿に将軍も魅せられて勝利者であるおさよにお声掛けするという流れになります。
徳川いれずみ師 責め地獄(1969年)
出演者:藤本三重子(お竜) vs ?(松葉崩しのお松)
正直本作はこのシーン以外は見ていないので詳細は説明できないのですが、船の上で2つの入れ墨をいれた女グループ同士が揉めます。その代表の藤本三重子さん演じるお竜と松葉崩しのお松が喧嘩になります。お互いに上着をはだけさせて、おっぱい丸出し状態でビンタの張り合い(当たってませんが)や蹴りを入れ合って掴み合いになります。最終的には両グループ入り乱れての乱戦になったところで責任者の侍がきて闘いをやめさせて終了となります。ただこの作品のこのシーンを見て不快な思いをされる人がいるかもしれませんので先に忠告しておきます。この二人の闘いは特に問題はないのですが、女装した由利徹と大泉滉がこのCFの全編に渡ってかなりの頻度で画面に映りこみ見たくもない姿を見せられます。何を思ってこんな絡み方をさせたのか理解に苦しみますが、闘いを映さずにそちらに尺をとってたりして視覚的に本当に見たくないものを見せられることもあり正直邪魔以外の何物でもないといった感じです。これから見る人はそういうマイナス面があるというのを認識しておいてください。
ずべ公番長 夢は夜ひらく(1970年)
<1戦目>
出演者:夏純子(ミラノお春) vs ?(花嫁衣裳を着た女の子とその仲間)
学園(女の子の更生施設)であなた達もここを出てお嫁さんになりましょうということに反発して、夏純子さん演じるお春が花嫁衣裳を着て浮かれている女の子に飛び掛かります。そして花嫁衣裳を引っ張りちぎるといったことを行います。花嫁衣裳を着た女の子もちょっとは抵抗しますが、基本的に逃げ腰です。そこに「なんてことしやがるんだ、気でも違ったか」とみていた女の子の一人がお春に掴みかかり喧嘩となります。はやし立てる周りの女の子達。しかしすぐに周りに止められて終わりとなります。
<2戦目>
出演者:夏純子(ミラノお春) vs ?
1戦目の流れで先ほど喧嘩になったお春と相手の女たちが今度はお風呂場で言い合いになり喧嘩になります。風呂場での喧嘩は裸の女の子がたくさん映って見た目的にはなかなか良いのですが、途中途中で映像が止まる演出がなされていて、そこが残念な感じでした。キャットファイトシーンは結構余計な演出がかかったりあえてカメラで闘いそのものを映さない的な演出が行われることも多く、その辺りは個人的には残念ですね。
<3戦目>
出演者:夏純子(ミラノお春) vs 大信田礼子(影山リカ)
本作の主役?である大信田礼子さん演じるリカとお春のタイマンです。お互いにパンチラしながら闘いますが、このファイトはよくある殺陣アクションのファイトとなっております。
女湯・女湯・女湯(1970年)
出演者:銭湯での乱闘
本作はトゥナイトのレポーターとして活躍し「すごいですねぇ~」という決まり文句を言いながら、主にセクシー系の特集の時に活躍していた山本晋也監督の作品になります。当時私の中ではトゥナイトの時のイメージしかなく、山本監督と呼ばれてましたが、実際に監督された映像作品は見たことがありませんでした。それがこの作品のタイトルを調査している時に山本晋也監督作品ということを知って驚きました。この作品のCFシーンは本編を見て知ったのではなく何かのTV番組で偶然映ったものを録画しておいたものになります。銭湯と言えば”女の喧嘩”というのは江戸時代からの伝統ですが、本作のCFも銭湯の女湯での喧嘩シーンとなっております。どうやら常連客の女が他の客の上を跨いだ跨いでないということで喧嘩になったみたいです。そんな騒動の中銭湯の主のかつての仲間である主人公が止めに入ってこの喧嘩は終わります(このシーンはテレビで紹介されたところをたまたま録画していたものですので、この後もしかして何かあったのかもしれませんが、、、)それはさておきやはり女湯での喧嘩は露出度も高くて見ごたえありますね。
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