日本映画08 [1978年~1982年]

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事件(1978年)

出演者:松坂慶子(坂井ハツ子) vs 夏純子(桜井京子)

松坂慶子さん演じるスナックのママのハツ子が昔の情夫(渡瀬恒彦)のところへツケの催促に来るが、そこには今の女である夏順子さん演じる京子がいます。男は「金なんかねーよ、まあいいからビールでも飲め」とハツ子を座らせますが、ハツ子は昼間からビール飲むならそれくらいの金あるでしょと怒りモード。同時に京子も昔の女がきたことで怒りスイッチが入っており、財布から金を取り出し、ハツ子の背中ごしに札束を頭から顔のところに投げつけます。そしてテーブルにつくと「なんだかんだ理由をつけてきて会いにきたんだろう」と言いハツ子と京子は口論に。そして京子の「妹と鞍替えされやがって」の一言で切れたハツ子が勢いよくコップのビールを京子にかけて、すぐさま飛びかかり取っ組み合いになります。短時間ながらビンタや髪掴みもありそこそこ激しく闘います。最後は男が喧嘩しているハツ子をひきはがしてビンタを食らわして闘いは終了。
このCFはなんといっても美しさ全盛期の松坂慶子さんがCFしているというのが最大の見所だと思います。ちなみに相手役の夏純子さんは成人映画のCFシーンで紹介させて頂いてます「女子学園 悪い遊び」でもCFをしております。しかし渡瀬さんはチンピラ演じさせてもうまいな~と思いました。肉体の門でかたせ梨乃さんの激しいビンタ合戦を見れたり、本作で松坂慶子さんのCF見れたり羨ましい限りです。 


雲霧ニ佐衛門(1978年)「五社英雄映画CF5」

出演者:倍賞美津子(黒塚のお松) vs 宮下順子(おまき)

<1戦目>
浮世風呂・扇湯での闘い。ただしこの一戦は動きはほとんどなく、想像による補完が必要となります。敵対する2つの組織が相手の組織の女をそれぞれ捕え、いわゆる人質交換をすることになります。その女が倍賞美津子さん演じるお松宮下順子さん演じるおまきです。お松が雲霧側の女です。それぞれ組織からは一人だけが立ち会えるということが条件で扇湯の前に駕籠をおき、自分の組織の女を連れて帰ることになります。湯船に浸かっていた二人は扇湯の従業員が駕籠が迎えに来ていると告げる声にお互い反応したことで、すぐそばで湯船につかっていたのが人質の交換相手だと認識します。そこですぐさま髪からかんざしを抜き手に持つと、お互いに湯船に沈んで相手に近づきます。(おそらくドジを踏んでしまったのでただでは帰れない、せめて相手の女に一矢をという気持ちだったのでしょうか)そして睨み合いながら水中でかんざしを相手に突き立て、残りの手で相手のかんざしを止める、そんな力のこもった(ように見える)攻防が繰り広げられます。その後場面は店の外に変わり、店からお松が出てきます。そしてその後おまきが出てきますが、お互い怪我はなさそうだったので、勝負は引き分けになったのだと思います。ちょとした変わり種CFですね。

<2戦目>
追手がかかって狙われたおまきが、一緒に逃げた仲間と落ちあう場所に来ていたが、そこに一緒に逃げた雲霧の裏切り者?がやってきます。その裏切り者は雲霧の仲間に脅されおまきを殺しに来たのですが、おまきの男?に逆に刺されてしまいます。それを見て思わず逃げ出すおまき。雲霧の裏切り者がおまき達を殺したかを確認するよう命じられていたお松がそれを見て逃げ出したおまきを追っ掛け、川沿いの草原でドスを振りかざしておまきに襲い掛かります。何とかドスをもった手に噛み付いてお松からドスを離すことに成功するおまき。素手での取っ組み合いになります。互いに着物姿でお互いに上になろうともがきますが、お松が力で勝り、馬乗りになります。しかし、素手では相手を仕留められない、そう考えたお松はおまきに馬乗りになりながら懸命に落ちているドスに手をのばします。そしてドスを掴むとそのまま、おまきの心臓をひとさし、おまきは死にたくないと呟きながらも息絶えてしまいます。こちらは一戦目と違って取っ組み合いのキャットファイトとなります。時間は短いですが、二人の鮮やかな着物の色映えといい、まさに五社監督のならではのシーンだと思います。


五番町夕霧楼(1980年)

出演者:根岸季衣(照千代) vs 風吹ジュン(敬子) 

風吹ジュンさん演じる敬子の客の相手を松坂慶子さん演じる片桐夕子がしたことに腹を立てる根岸季衣さん演じる照千代。しかし敬子は気にしておらず、夕子が堪忍なといっても気にしないでいいと許します。そんな二人を見て嫌味ったらしく「えらい仲のいいこと、その内にあの客に二人で鶯の谷渡りでもさすんかいな」と言います。それに怒った敬子が照千代をひっぱたきます。「なんやあんたやる気か」と怒る照千代に「やかましいわ、このおせっかいやき」と返す敬子。その場を去ろうとする敬子ですが、照千代に腕を掴まれて振り向かされて、「こんなことさせといたら廓のけじめがのおなるさかいな」とビンタされます。しかしやられた敬子もすかさずビンタをお返しします。照千代がすぐに敬子に掴みかかって、二人はもつれ合って床に座りこみ掴み合いになります。そのまま髪の毛をつかみ合い、言い争う二人ですが、「やめとき」と割って入った女に止められて喧嘩は終わりになります。


巣立ちのとき 教育は死なず(1981年)

出演者:桐原五月(岡島伸子) vs ?(掃除する子) 

掃除の時間に、桐原五月ちゃん演じる伸子(不良ですが見た目はとくに普通です)と掃除をさぼる伸子を許せない女の子の喧嘩が勃発。怒った女の子はほうきをもって闘ってます。対する伸子も不良らしくバケツを投げたりして応戦。バケツで窓ガラスが割れて結構大変です。更に伸子が相手の女の子の体を掴んで押して窓にぶつけると、窓枠が地面に落下しガラスやら窓枠やらが飛び散って下ではちょっとした騒ぎになってます。その間も教室内では二人は取っ組み合いながら床に寝転がり闘い続けてます。このシーンはカメラが足元から撮っているのでパンチラありのなかなかHなCFになってます。最後は騒ぎを聞きつけ、駆けつけてきた先生たちに分けられて喧嘩は終了します。ほうきで攻撃していた子がいつも掃除しない伸子に掃除しろといったら、いきなり蹴ってきたことが喧嘩の原因だったようです。この映画はどちらかというと真面目な作品なのに喧嘩シーンのカメラの撮り方は明らかに狙っていますよね。


鬼龍院花子の生涯(1982年)「五社英雄映画CF6」

出演者:佳那晃子(つる) vs 仙道敦子(少女時代の松恵)→中村晃子(牡丹)おきぬ)

鬼龍院政五郎親分、通称鬼政が部屋に入ると中村晃子さん演じる牡丹佳那晃子さん演じるつる仙道敦子ちゃん演じる松恵(少女時代)の3人がいました。牡丹はつると一緒に呼ばれたことで3Pでもさせられると思ったのでしょうか、こんな女と寝屋を共にすることはできないと鬼政に怒ります。鬼政は何で牡丹を呼んだはずなのに、つるがいるのだと問い詰めます。すると松恵に呼ばれたから来たとつるは言います。すぐに「うそ」といって否定する松恵。親分の前でお互いに「うそつき」「呼んだ」と言い合います。そこで、鬼政が白黒つけちゃると腰をおろし、松恵につると向かい合うように言います。そして「おまんらのどっちかが嘘をついちょる。うそをついているほうを叩きや、思いっきり叩きや!」と言い放ちます。お互いに睨み合うつると松恵。とうとうつるが松恵にビンタをします。すかさず松恵もお返しのビンタ。そのまま5発ずつ位ビンタを張り合います(かなり軽い感じですが)そこに割って入る牡丹。「わてが相手だよ」と幼い松恵に代わってビンタ合戦に割り込もうとしますが鬼政に止められてしまいます。すかさず松恵がつるの前に戻ってまたビンタ。つるも返し更に3発ずつ位ビンタしあいます。とうとう我慢できなくなった牡丹、松恵が倒れこんだタイミングで「わてが相手だよ」とまた割り込んで今度はしっかりとつるに向かってビンタを入れます。すぐさまつるも牡丹にビンタを張り返します。ここからビンタの音が変わってより強い感じになります(残念ですが人口的な音がかぶせられてて嘘っぽいです。でもビンタ自体は本当にあたっている感じです)「この山猿が~」と牡丹はいいビンタし、つるも力を込めてビンタを張り返し、立ち上がりながらのビンタ合戦に発展。残念ながらカメラはこの後二人を捕えず、声だけ聞こえます。牡丹とつるの喧嘩に耐えきれなくなった松恵が「私が嘘をついた、お父さん許しとーせ」と叫び続きます。そして、その時に松恵に突然初潮が来てしまい、騒ぎは終了となります。

ちなみにCFとは関係ないですが、この映画は何と言っても大人時代の松恵を演じた夏目雅子さんが最高にきれいでかっこよくて素敵でした。劇中できれいなバストトップをほんの一瞬ながら見せているのも印象的ですが、なんといっても記憶に残るのは葬式の時の土佐弁タンカ。セリフの中の最後の一言「なめたら、、、なめたらいかんぜよ!」の決め台詞は最高にかっこよかったです。ただこの映画よく知らない人は「夏目雅子さんの役が鬼龍院花子なんだろうなー」と思っている人も多いでしょうね(笑)


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