日本映画05 [1965年~1967年]

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いろ(1965年)夜の青春シリーズ2作目

出演者:緑魔子(上原カヅ子)  vs 大原麗子(上原はつえ)

本作は夜の青春シリーズの第2作目になります。梅宮辰夫さん演じるバーテンの徹に抱かれて惚れてしまった緑魔子さん演じるカヅ子。徹のほうはカヅ子はゆきずりの女という程度にしか思ってませんでしたが、ある時客の一人からカヅ子を紹介してほしいと頼まれます。徹が客に送り込もうとカヅ子のアパートに行くと、大原麗子さん演じる上京してきたカヅ子の妹のはつえがいました。そしてはつえに誘われて徹ははつえを抱いてしまいます。そしてやっている最中にカヅ子が帰ってきます。自分が惚れた男と妹がSEXしていたところを見たカヅ子は逆上し徹を罵倒しますが、そのやり取りの中で「スケベ」というカヅ子のセリフが可笑しかったのか、はつえが大声で笑いだします。すかさず「何がおかしいのよ」とはつえをビンタするカヅ子。「出てけ」「やだよ、ここの家賃はお父ちゃんが払っているから私だって住む権利がある」といったやり取りの後にカヅ子ははつえの髪を両手で掴みます。そして何すんのよと取っ組み合いになる二人。激しく取っ組み合う二人の横で「おお怖い、こんな時は逃げるが勝ちさ、ごめんなさいね~」とクズ男ぶりを発揮する徹。徹がいなくなっても取っ組み合う二人ですが、もつれ合いながら玄関から部屋の外へ飛び出してしまったところで周りの野次馬達の視線に気が付き部屋の中に戻ってこのシーンは終了になります。二人をずっと映しておいてほしかったというのが本音ですが、まあまあなCFだと思います。大原麗子さんが可愛らしくて、倒れ込んだ時にパンチラしててセクシーさもいい感じです。


ダニ(1965年)夜の青春シリーズ3作目

出演者:香月美奈子(由紀) vs 金子克美(冴子)

本作は夜の青春シリーズの第3作目になります。梅宮辰夫さん演じる元ヤクザの彰の情婦の香月美奈子さん演じる由紀は、金子克美さん演じる由紀のアパートの部屋の向かいに住んでいる冴子と彰が抱き合ってキスをしているところを目撃します。そして「ちくしょー」と駆け寄ると「泥棒猫、よくも彰を盗ったわね」と言って冴子に掴みかかりビンタをします。「彰はね、お前なんかより私のほうがずっといいってよ」と反撃する冴子。「何をこの淫売」とか罵声をあげながら雨の中を二人は取っ組み合います。残念ながら闘っている最中に別のシーンにとんでしまいまいこの喧嘩シーンについては中途半端で終わってしまいます。やはり男がらみの女の感情的な喧嘩というのは見ごたえありますね。しかしこの闘いは雨で視界が悪く後半は正直よく見えないこともあり、途中でシーンが切り替わってしまったことも併せて本当にもったいないと思います。そういう難点はありますがなかなかいいCFだと思います。


夜の悪女(1965年)夜の青春シリーズ5作目

出演者:緑魔子(麻田宇良子) vs 久里千春(江森悦子)

夜の青春シリーズの第5作目になります。ちなみに第4作目の「かも」には残念ながらCFシーンはありませんでした。あと本作からタイトルを2文字にするというシリーズ独自のつけ方は終わってしまい普通のタイトルに変わっております。ネタが尽きたのかもしれません。
今回主役である梅宮辰夫さんが演じるのはガイドクラブでビラまきをやっていた潔。潔は自分が勤めていたガイドクラブの社長が捕まったことで、その後釜に座ることに成功しました。そこで働いている緑魔子さん演じるガイドガールの麻田宇良子と、久里千春さん演じる潔の内縁の妻である悦子が売春の件で言い争いになります。そして「ちくしょー」と悦子が宇良子に掴みかかって取っ組み合いになります。奥のベッドに髪の毛をつかみ合いながら倒れ込む二人、そのまま髪をつかみ合いながら上を取り合うように転がります。その喧嘩を見ながら潔は心の中で「女の喧嘩ってのはもうちょっと手がねえのかな。いつも髪掴んでむしゃぶりついて」と呑気に考えてますが、「相手がカーチャンじゃそうも言ってられないかもな」と喧嘩を止めてしまいます。うるさいと言って潔は悦子にビンタされてこの闘いは終わりになります。


五匹の紳士(1966年)「五社英雄映画CF2」

出演者:川口敦子(歌子) vs 中村たつ(照子) 

この作品の監督はキャットファイトでおなじみの五社英雄監督です。この作品の前に撮られた映画作品は2作品あって「3匹の侍」は女闘眼でも紹介しておりますが片方が縛られた状態での女の闘いだったので個人的には今一でした。次の作品の「獣の剣」では残念ながらCFシーンは見当たりませんでした。そして3作目となるのが本作になります。この作品は五社英雄監督はこうじゃなきゃという感じのしっかりとしたキャットファイトになっており、五社映画CFはこの「五匹の紳士」から本格的にはじまったと言っていいのではないかと思っております
居酒屋に女性がついて一緒に飲むというお店(スナックの居酒屋版みたいな感じ?)で、川口敦子さん演じる歌子が、中村たつさん演じる照子の客と一緒に飲んでます。歌子の行動に照子が怒り「人の客に手をだすなんてやっていいこととわるいこともわからないのか」と責めると「この世の中にはやって悪いことなんてないわよ」と歌子は開き直り見せつけるように客に抱きつきます。それに怒った照子は「そんなら私もやりたいことをやればいいんだね」と歌子をひっぱたきます。殴られて怒った歌子は照子の服をつかんで思いっきり闘える場所を求めて、お手洗い場に照子を引っ張っていきます。照子もやる気満々で連れだって歩き出します。お手洗いに入るとさっそく歌子が照子をビンタ。それを合図に激しい取っ組み合いが開始されます。両者服と髪をつかみ相手をドアにぶつけ、倒れても起き上がり飛びかかり闘います。そして、歌子がトイレのドアが倒れるほど照子をドアにぶつけ倒すと、間髪いれずに引き起こし照子の顔を洗面台に押しつけ水を出します。歌子が照子の顔を手でぐちゃぐちゃにして勝利を決定づけたタイミングでこの店の女将さんがお手洗いに入ってきて喧嘩した二人を叱り闘いは終了となりました。時間はそんなに長くないですが後の五社映画CFにつながる貴重なCFと言えるのではないでしょうか


牙狼之介(1966年)「五社英雄映画CF3」

出演者:田原久子(お秀) vs 藤留美子(おきぬ)

この作品も五社監督の作品です。同年に撮られた五匹の紳士に比べるとだいぶCFレベルは落ちますが一応ご紹介です。
闘うのは田原久子さん演じるお秀藤留美子さん演じるおきぬです。お秀は殺し屋と組んで輸送中の三万両を狙うことを画策しますが、他の悪人も入り混じって乱戦ぎみになります。そしてお秀が一人になったところに、おきねがドスで突きかかります。その一撃はかわされ、もつれたところをお秀に右手を噛みつかれドスを落としてしまいます。そこからは素手での闘いとなり、ところどころで他の場面のシーンも入ったりしてしまいますが、後ろからおきぬがお秀の首に腕を回したり押さえこんだりして闘います。実は本作品の前半部分でお秀がおきぬを役立たずとひきまわして責めるシーンがあったりして二人の間には因縁がありました。そのシーンではお秀のが強そうな感じだったのですがここでは終始おきぬが優勢な感じで闘ってます。そして場面が他に移ってしまい実際の闘いはここで終わり、次に二人が映し出された時には、相討ちを思わせるようなお互いに倒れた状態でした。この時にお秀はおきぬにやられ息絶えてたみたいですが、おきぬは生きており殺し屋に昔の恨みをはらすべくドスで襲い掛かるも返り討ちにあいやられてしまうという流れになっております。


牙狼之介 地獄斬り(1967年)「五社英雄映画CF4」

出演者:葵千代(お辰) vs 楠侑子(鬼あざみのお蓮)

楠侑子さん演じる鬼あざみのお蓮が、甚六一味の小屋に縛られております。持ち前の色気で甚六を誘惑するお蓮ですが、葵千代さん演じる甚六の情婦のお辰はお蓮を警戒します。早く始末したほうがいいというお辰を部下と共に小屋から追い出す甚六。そして甚六はお蓮の縄を解いてあげます。そして秘密を放しつつお蓮に抱きつきます。そこにお辰が戻ってきて「こんなことだと思ったよ、泥棒猫みたいな真似しやがって」とお蓮に往復ビンタを入れます。何すんだと掴み合いになる二人。叫び声をあげながら喧嘩になります。お辰は小刀を出してお蓮に襲い掛かりますが、その二人の闘いを見ることになった隙をついて甚六一味に復讐すべく男が乱入して、この闘いはうやむやのまま終わってしまいます。
正直ほとんど闘いのシーンにカメラはいかないので声でのみ闘ってる感じがわかるというものになっております。ですので本作のCFは見る価値はほとんどないと思います。特に紹介しなくてもよかったのですが五社英雄監督の作品ですし、キャットファイトがあるという情報を聞いて気になっている人もいるかなと思いましたので、そのような方の為に参考までにご紹介しました。


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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 夜の悪女
    素晴らしいですね。
    やはりタイトスカート同士の喧嘩は
    別のエロを感じます
    パンスト脚同士の擦れる音がなんとなく
    伝わってきます。

    • たかさんコメントありがとうございます。
      白黒映画と言えどもやはりタイトスカート同士の喧嘩はエロを感じられますね。この時は足元からカメラを向けるのは基本中の基本ですね。夜の青春シリーズは知ることができてよかったシリーズです。

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