女闘美(1989年) ~新たなるエロチズム~
出演者:栗原早紀 vs 関口さとみ(改名後:伊藤舞)
<前置き>
この作品は女闘美シリーズの記念すべき第1作目です(ちなみに女闘美シリーズは第3作目まであります)
そしてこの作品は”女闘美”はおろか”キャットファイト”という言葉でさえ、日本国内では一般的にはまだ広がっていない頃につくられた意欲的なパピヨンさんの作品です。
私がレンタルビデオ屋さんでAVが借りられる年齢になって初めて借りたのが、女闘美シリーズの第2作目である女闘美2でした(今思えばとんでもなくラッキーだったと思いますが、、、)それからというもの同シリーズである女闘美1及び女闘美3を探して、それこそ十数店舗のレンタルビデオ店をさまよい歩いたものです。もちろん、本作を見つけたときの喜びは格別でした。そんな個人的に思い出深い作品である”女闘美”をご紹介します。
ビデオパッケージ

画像ではつぶれて見えませんが、女闘美の下に書いてある赤い文字の文章は以下の通りです。
METOMI
女は女を殴り、その痛みに自らも涙する。
殴り、蹴りあげ、そして引きずり、女の怒りは、想像を絶するほどすさまじい。
業界の未成年問題に堂々とメスを入れ女たちは男どもを暗黒の彼方へと葬り去る。
今、女の闘いが画面を揺るがし、ここに始まる。
パピヨンが贈る新レーベルは、女が戦う姿を通して、ファンの感受性に強く訴えるものである。
女が女に牙を剥く時、人はそれを女闘美と呼ぶ。
このようなレーベルを立ち上げたパピヨンさんに心から感謝してレビューさせて頂きます。この作品に出演しているのは、栗原早紀さんと関口さとみさん(改名後:伊藤舞さん)です。栗原早紀さんは、見た目はやさしいが怒ると怖いお姉さんといった感じの女性で本当にきれいな方です。そして胸こそ小さいですが、スレンダーでスタイルもよく非常に演技力のある実力派のAV女優さんです。また、対する関口さとみさんは改名して伊藤舞さんと名乗ってますが中野監督作品にも何作か出演されているCF界では有名な女優さんです。本格的なCF雑誌として比較的有名な「キャットファイト VOL.1」の中でもインタビューを受けており、この作品についても語っております。関口さとみさんもとてもかわいい女性なのですが、こちらも演技力は非常に高く、プロ意識を持った実力派のAV女優さんです。ちなみに関口さとみさんは、この芸名で出演した「恋時雨」というAV作品のPKGに「もと11PMのうさぎちゃんです」ということが書かれてました。うさぎちゃんとは11PMという深夜番組でほぼ全裸で温泉に入り、その温泉の効能などをレポートする女性のことです。このうさぎちゃんによる温泉紹介のコーナーは11PMを象徴するコーナーの一つだったように思います。”キャットファイト学”のキャットファイトよもやま話「1.往年の大人気AV女優 樹まり子と冴島奈緒が全裸で喧嘩ファイト!?」でお名前をだしたあの有名AV女優の冴島奈緒さんも11PMうさぎちゃん出身(経験者)のAV女優さんです。
出演者

(艶っぽい美人)

(あどけなさが残りかわいい)
ではざっくりとストーリーを簡単にご紹介します。
早紀の彼氏が撮った写真が雑誌に載ってしまい、行き場のなくなった女子高生のさとみが早紀の家に転がりこんできて、好き勝手に振舞います。早紀は一生懸命にさとみを更生させようとするのですが、さとみは素直になれずにまともに話を聞いてくれません。しかも早紀の彼氏を誘惑(というか縛りつけて襲う)したりとやりたい放題です。
そして場面は雨が降る街中。「どうしたの?」とやさしく声をかける早紀に対して、「あんたってどうしてそんなに優しいの?」とさとみが訊ねます。「何でって」と言葉を詰まらす早紀に対して突然さとみが強烈なビンタを放ちます。
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「一体どうしたっていうの?」と殴られてもやさしく問いかける早紀に対して、さとみは畳み掛けるようにもう一発強烈なビンタを放ちます。そして「子供扱いするのいいかげんにしてよ、あんた男に浮気されたのよ、どうして正直に怒らないの?どうしてヒステリックに泣き叫ばないのよ、あんた達みんな馬鹿よ、大馬鹿野郎だよ」と叫び、その場から走り去ります。このシーンで残念なのは離れたところからゲリラ撮影しているみたいですので、どうしてもカメラが遠く二人の表情がわかりずらいところですね。このシーンのビンタは体全体を使って本当にすごい力を込めて殴ってますので、遠目の映像というのは本当にもったいないです。あとこのシーンに映りこんでいるのはおそらく完全に一般の人です。この二人のやり取りにびっくりしてますし、当然撮られていることも知らないと思います。リアル感を出したいというのはわかりますが、どちらかというともっと寄って二人の表情や動きの映像をしっかり撮るということに力点を置いてほしかったのというのが正直な気持ちです。
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そしてまた場面は変わり今度は早紀の家の中です。迷惑かけたけど、とりあえず早紀の家を出て行くと言うさとみ。「あんたの男には飽きた」とか「すぐに男なんて見つかるしどうにかなる」みたいな事を、好き勝手に早紀に対して調子にのった感じでしゃべりまくります。そんなさとみに対して早紀は「ここを出ていってどこに行くの」と大人の女性の気遣いをみせますが、さとみはさして本気でその忠告を聞く気もありません。あまりのさとみの傍若無人な態度に早紀の顔色もかわっていきます。
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そして、さとみがカバンを肩に掛けて部屋を出て行こうとしたところで、早紀がさとみの肩を掴み振り向かせるとその顔に強烈なビンタを放ちます。あまりの威力に床に倒れこむさとみ。早紀は「本当に男盗られたと思ったら平静でいられる女なんかいない」とか「そんなことはあんたみたいなガキに言われなくてもわかってんだよ」と先ほどから溜まっていた怒りをぶつけます。怒声を浴びせられたさとみですが、立ち上がって早紀に飛びかかります。しかし逆に勢いのままソファーに投げられてしまいます(こちらのシーンは全部カメラを引きで取ってほしかったのが正直な感想です。ビンタをした早紀さんの表情や動きが見えないのでそこがちょっと残念でした)
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しかしすぐさまさとみもソファーから立ちあがり、目の前のテーブルをひっくり返して早紀に飛び掛ります(ちなみにこの時に床に散らばった割れた灰皿のかけらや危なそうなものはしっかりと闘い時点では除去されていました。 現実とのギャップがでてしまいますが、女優さんを傷つけない配慮であり、二人が思いっきり闘う為の措置ですので個人的にはとてもいいことだと思います)ここから非常に激しく部屋の中で動き回る取っ組み合いの喧嘩が展開されます。あまりの動きの速さにキャプチャー画像自体ぶれてしまってますが、スピード感は伝わるのではと思います。お互いに上になり、下になりながら激しく転がりながら取っ組み合います。
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部屋の中をお互いに相手を組み敷こうと服を掴み、髪を掴んで闘います。蹴りも飛び出して動きについて女優さんに一任された本気の闘いという感じです。実力派女優さん同士の短い時間ながらも凝縮したCFシーンに魅せられてしまいます。
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激しい取っ組み合いで最終的に有利な体勢を作ることができたのは早紀でした。早紀はうまくさとみの体に馬乗りになり、両手でしっかりと動きを封じます。そして抵抗して暴れるさとみの左手を右膝で押さえると、空いた右手で渾身の力を込めたビンタをお見舞いします。さらに暴れるさとみですが早紀はしっかりとホールドして逃がしません。更に「離せよ、離せよ」と泣き叫ぶさとみに追い打ちのビンタがいい角度で入ります。そして若干の抵抗を見せるさとみに、早紀はとどめの一撃である3発目のビンタを入れます。この攻撃でさとみは抵抗をやめておとなしくなります(ちなみにこのシーンで栗原早紀さんに馬乗りされている状態から、何とか抜けだそうとじたばたと動くけどビンタされて涙目になる関口さとみさんはとってもかわいいです)最後に泣き顔の早紀のアップになり、更に追い打ちのビンタをいれるところでカメラは停止状態になり闘いは終了となります。
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基本的にはAVのドラマの中にCFシーンがあるという作品なので、ビデオの時間が1時間強あるにもかかわらず、CFシーンは時間にして数分しかありません。しかしながら、そのCFシーンのレベルは激しさという点では特筆すべき点がありますので一見の価値ありだと思います。特に栗原早紀さんが関口さとみさんの髪を掴んで引き倒したり、馬乗りになって容赦ないビンタをくらわすところは見応え十分ですね。それに二人ともブラをしていないので、シャツがめくれて胸が出ていることもあり、セクシーさも十分といった感じです。
それにしても、このお二人の作品に取り組む姿勢は本当に素晴らしいですね。これだけの体当たり演技は本職の女優さんでも中々できないんじゃないかと思ってしまいます。
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コメント
コメント一覧 (6件)
この作品が販売前に雑誌(確かアップル通信かオレンジ通信だったと思います)に掲載され、二人がマイクを持っており、試写会の様子が描かれていました。栗原早紀さんは何か話して、関口さとみさんは笑っているようでした。またその雑誌の記事に女闘美第二弾で冴島奈緒さんと鮎川真理さんの出演を企画している記事を見た記憶があります。冴島奈緒さんは樹まり子さんとキャットファイトをされた方で、鮎川真理さんは他の作品でも男性から抑えられて際に本当に痛かったのかキレたりしたので、本当にこの二人が出演されていたら、すごい作品になったのではと個人的には思います。(実際には第二弾では菊池えりさんと島田さとみさんになっていました)この記事の真相についてわかる方がいれば、何か情報あればと思います。
凄い貴重な情報ありがとうございます。
女闘美2がもしかして冴島奈緒さんと鮎川真理だったかもというのはとっても興味ありますね。確かに凄い闘いになったかもと思える組み合わせですね。私は菊池えりさんと島田さとみさんの女闘美2には何の不満もないのですが、こちらのドラマも見て見たかったですね。お二人の感じからすると多分シナリオも違う感じになったのではと思いますし。
でも女闘美の一作目も試写会の様子が雑誌に載るという位、力が入っていたのですね。
あと冴島奈緒さんと樹まり子さんのキャットファイトの話について、以前の女闘眼でも取り上げたのですが、その内ここでも取り上げたいと思っております。まだ何も手が付いていないのでいつになるかはわかりませんが、、、。
このようにもし貴重なお話がありましたらまたコメントで教えて頂けるととても嬉しいです。
TACさんコメントありがとうございました。
この雑誌は前半に販売されるアダルトビデオがカラーで紹介され、そのカラーでは栗原早紀さんだけ掲載されて、後半のモノクロで試写会の様子や第二弾に冴島奈緒さん、鮎川真理さん主演や第三弾も計画していること、映像の1シーンが記事になっていました。雑誌では「AV女優でケンカの強い女優は誰か。本当にケンカするわけではないが」と書いてありました。また女闘美2に菊池えりさんが出ているのを見て、かなり衝撃を受けました。菊池えりさんは好きな女優の一人なので興奮したことを覚えています(菊池えりさんと島田さとみさんでも全く不満はありませんでした)昔は有名な女優もキャットファイトに主演していました。小林ひとみさんと数秒ですが友人に裏切られてつかみかかったビデオがあったり、その相手の女優(高杉レイさん)とはまた、別の作品でも小林ひとみさんがビンタするシーンがあったりと随所にキャットファイトがあったなぁと思いました。このような情報でも共有できると良いですね。
こちらこそ更なる追加情報ありがとうございます。その当時にリアルで経験された方の情報というのは本当に貴重ですし、個人的にもこういう話を聞けると言う事はとても嬉しいです。
小林ひとみさんと言えばAV創世期のレジェンド的な女優さんですが、昔の作品にも随所でそんなシーンが見られたのですね。ここで書き込み頂いた小林ひとみさんがビンタして掴みかかったという映像はもしかして私が見たことがあるものかもしれません(その映像が今はどこにあるのかわからなくなってしまいましたが)
お暇な時にでもまた色々と貴重な情報を共有頂けると嬉しいです。
TACさんのコメントで、見たことがあると思う作品は「ミッドナイトコールに乱れて」です。小林ひとみさんと高杉レイさんは親友同士ですが、実は高杉レイさんは小林ひとみさんのことが嫌いで小林ひとみさんの彼氏と寝てしまい、その場を目撃した小林ひとみさんがビンタをして(弱いビンタですが)、お返しに高杉レイさんがビンタします。ここで小林ひとみさんが掴みかかりますが彼氏がけんかを止めて収まります。高杉レイさんは全裸、小林ひとみさんは服を着ていたのですが、二人とも全裸で途中で止めず最後まで続けてほしかったです。もう一つは「性獣トライアングル 暴かれたハネムーン」です。これは小林ひとみさんが高杉レイさんにビンタしますが、叩いているシーンがわかりづらいです。みなさんの情報を頂ければ幸いです。
細かいシーン描写の説明ありがとうございます。私が見たシーンはほぼ間違いなくお教えいただいた「ミッドナイトコールに乱れて」だと思います。一つスッキリできて嬉しいです。ありがとうございました。