収縮器官(1988年)

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収縮器官(1988年)

出演者:杉森久美子 vs 大西いずみ

<前置き>
今回紹介するのは私のCFアンテナ(笑)でもキャッチしきれなかった”収縮器官”という作品です。実はこのビデオのパッケージはレンタルビデオ店で見覚えがあるものだったんですけど、当時の私はスルーしてしまってました。今改めてパッケージを確認するとタイトルに”杉森久美子vs大西いずみ”、裏には”奪い争い吸い尽す”と書かれていたんですね。ただ”vs”とか”奪い争い”なんてパッケージに書かれていても実際には共演するだけで女優同士の絡みなんて一切ないなんて作品は山ほどあるということを経験上嫌というほど思い知らされていたのでレンタルして確認する気にはなれませんでした。そういう訳でこのビデオでのキャットファイトの存在は同好の士の方に教えてもらったのですが、こんなCFがあったのかと驚くとともに見ることができて本当によかったなと感じた作品でした。本作のCFシーンは演技系CFの中で映画、TV等を含めても個人的には間違いなくトップクラスに位置づけられております。こんな隠れた名CFシーンがある作品が他にもあるんじゃないかと不安感?さえ与えられてしまいました。今となっては入手がかなり困難な作品であり、本作の内容をご存じない方も多いと思いますし、個人的にも非常に好きなCFですのでかなり詳細なレビューをしてみました。


では早速ご紹介させて頂きます。

このビデオに出演されているのは杉森久美子さん大西いずみさんです。この二人については本作以外では私はほとんど知りませんが、二人ともかわいいなと個人的には思います。特に大西いずみさんはキャットファイトの時の表情や声がとっても魅力的です。


ではストーリーに沿って本作をレビューしていきます。

まず久美子の回想シーンから入ります。1年前の夏、久美子はある男と付き合っていました。二人は激しく愛し合い、久美子の愛はますます深まっていきますが、逆に男はその愛が重荷になっていきます。そして男は「俺にはお前の愛に答えられない」と久美子に別れを告げます。


場面は変わって、男は新しい彼女であるいずみと激しく愛し合っています。久美子と男が別れてから1年の時が流れた現在に時間軸は移っております。Hの最中に「まだ消えないのね、この歯型」と男の肩についている久美子の咬み痕を気にするいずみ。前の女の影を感じております。


そして愛しあった直後ベッドにいる二人の前に、突然久美子が現れます。久美子は男に「私、まだあなたの事が好きなの」と迫りますが、男は「もう済んだことだ、いい加減にしろ」と言い放ちます。男に冷たくされた久美子は、「好きなのよ、一緒にいたいの」と叫び、部屋にある本やヤカンやらを棚から落としたりしはじめます。醒めた目でそれを見つめるいずみ。そして久美子はそれを止めようとした男にいきなりキスをしようとしますが拒絶されてしまいます。すると久美子は突然部屋にあったテニスラケットを手にとり、いずみに向かっていきいずみの頭にラケットを振り落します。(ここではファイトにならず、いずみが気を失って終了します)そしていずみは頭を怪我してしまいベットに包帯を巻いて寝ています。横では男がやさしく看病してますが不安は拭えません。夜苦しくなって目を覚ますと、現実か夢かわからない状況で久美子に首をしめられており、思わず悲鳴をあげてしまいます。


そして場面は変わり、公園に男を呼び出したいずみ。男に「こわいの私、命をかけるほど、あなたを愛してないもん」と別れを切り出します。男は引き止めようとしますが、いずみは「あんなに愛してくれる人はいないよ、幸せにしてあげて」と男の前から立ち去ります。

いずみが帰ろうと公園の階段を下りていると、途中に久美子が待ち構えていました。いずみは久美子に向かって「あの人とは別れたわ、関係ないの」と言ってその場を去ろうとします。しかし久美子は「ごめんなさい、やっぱりあなたのこと許せないの、この口があの人のを触ってたと思うと許せないのよ」といずみの顎を掴みつつ攻撃的に言います。いずみは相手にしていられないとばかりに久美子の手を払い落し、無言で階段を下りていきます。そして久美子もいずみを追いかけ階段を駆け下りていきます。


いよいよここから最大のクライマックス。壮絶なキャットファイトの火ぶたが切っておとされます
久美子は噴水の前でいずみに追いつき、いずみの肩を掴み振り向かせます。すると思わぬ反撃がいずみから飛び出します。いずみは振り向かされた勢いのままに久美子の頬にビンタをいれます(まだ軽め、でも嘘ビンタではないです)そして「いい加減にしろよ、馬鹿野郎。たかが男の一人くらいで、返してやるって言ってんだろあんな男!」と言い放ちます。その言葉を聞いた久美子もすかさずビンタのお返し。そして「冗談じゃないわよ、あんたみたいな女にあの人が触っただけでゆるせねーんだよ」と言い返し、いずみを突き飛ばします。


そして「おらおら」といずみに突っかかる久美子。嫌がって逃げるいずみの服を掴んで逃がしません。「やめろよー」と言いながら何とか振りほどこうとするいずみですが、久美子に髪を掴まれ、追撃に強烈なビンタを入れられてしまいます。この攻撃にいずみも感情のスイッチが入ったらしく、すかさず目を剥き、強烈なビンタをお返しします。


そしてここからいよいよ本格的な肉弾戦に突入していきます。二人とも服を掴み合い揉み合いになりますが、久美子がいずみの髪を掴んで振り回し更にビンタをお見舞いします。いずみも反撃に転じて、手4つで押し合いの後、久美子の髪をわし掴みにして下に引っ張ります。久美子も髪を引っ張り返して応戦し、だんだんと闘いが激しくなっていきます。


そしてもつれあったまま噴水の中に入る二人(足首よりちょっと深いくらいのところ)力比べのように互角に押し合います。しかしいずみは何とか久美子を突き飛ばして逃げようとします。この時点ではいずみのほうはまだ闘いには引き気味で、とことんやる覚悟は決まっていない感じです。


すかさずいずみを追いかけて捕まえる久美子。「ほらどこ行くんだよ、まだ終わっちゃいねーんだよ」といずみの頭をかすめるビンタを放ち、すかさず膝蹴りを入れます。思わず悲鳴を上げるいずみ。まだ執拗に組みついてくる久美子に対し、いずみは「痛い、やめろよ」と言い、「いい加減にしてよ、もう」と久美子を叩きます。そして「負けるもんか」と叫び久美子の服を掴み久美子と押し合いになります。久美子がいずみの胸倉を、いずみが久美子の肩のあたりの服を掴み合いながら力のこもった押し合いを繰り広げます。「おらー何だよ」「何だよ」と叫びながら闘う二人。表情や声がとてもよく見応えがあります。この力比べに勝利したのは久美子でした。久美子は力ずくでいずみを前に倒しこみ、水の中に頭まで沈めてしまいます。


「頭冷やせこらー」と言う久美子ですが、いずみもここで終わらずすかさず久美子に掴みかかります。そして「お前こそひがんでんじゃないかよ」と髪を掴んで久美子の頭を下にしたりで反撃に転じます。しかし、押し合う力がなくなったのかいずみは突然水の中に座り込んでしまいます。そこへ久美子が強烈なビンタを入れて、噴水から立ち去ろうとします。


先ほどの逃げようとした状態のいずみのままでしたらこのままこの闘いは終わっていたと思いますが、熱くなったいずみは闘いをやめる気はありませんでした。すかさず「待てよ」と言って立ち上がり、久美子に掴みかかり反撃に転じます。組み合った状態からいずみは久美子に蹴りを放ち、組んだ手を振りほどいてビンタをし、更に久美子を自分がやられたように噴水に倒しこみ沈めます。しかし久美子もただやられている訳ではありません。「おらー」といずみの髪を掴んだりして反撃します。スカートを引っ張り合ったりして掴み合いますが、どちらからともなく一旦闘いをやめて二人とも噴水の中からあがります。


噴水の周りを距離をとった状態で回るいずみと久美子。歩きながらいずみが「おめーみたいな女がいるからいけねーんだよ」と久美子に言ったり、久美子が「おめーのこと○×△(聞き取れませんでした)」と言えば、いずみも「来れば?来てみろよ」と返したりしてお互いにまだ闘志は十分といった感じす。この時いずみはブラをしていないみたいでびしょ濡れのシャツから乳首がうっすら透けてます。また久美子も黒い上着を脱いでおり、Tシャツが体に張り付き同じく乳首が透けて見えます。(もしかしていずみも白いシャツの下にきていた服をこの時に脱いでいたのかもしれないです)


そして久美子がいずみの後ろに近づくと、いずみは久美子にもっていた靴を投げつけぶつけます。それに怒った久美子がいずみに駆け寄り、いずみの服を掴み「てめーいい気になりやがって」と言いますが、いずみも「どっちがいい気になってんだよ」と言い返し掴み合います。それを受けて久美子も「上等じゃねーかよ、ああ」と言っていずみを体全体で押し出し、勢いのまま二人揃って噴水の中へ倒れ込んでしまいます。このシーンは正に圧巻です。本職の女優さんでもなかなか出せない迫力をだしているのではと思います。


縺れ合った状態から立ち上がり「おらー」と攻撃に転じる久美子。しかしいずみも「負けない、あんたなんかに」と言い返し応戦し負けてません。この後掴み合いを続ける二人ですが、残念ながら闘いの映像は途中で終わってしまいます。(個人的には本当の喧嘩になってしまった二人をもう限界かなとスタッフが止めたのではないかと勝手に想像してます)


場面は変わり、激しい喧嘩によってぼろぼろになった久美子がふらふらした足取りで歩いています。この時、口元から明らかに嘘だとわかる血糊がついてます。でもこれは個人的には完全に蛇足な演出だなと思いました。明らかな演技系ファイトだったならまだしも、ここまで真剣に死闘を演じた女優さんに対してこの演出はとても失礼な気がしました。そしてカメラは変わり今度はいずみを映します。こちらもぼろぼろになって座り込んでます。こちらもまた顔にメイクによる痣や多少の血糊を顔につけており、蛇足な演出がなされてます。いずみはぼろぼろのシャツとスカートを脱ぎ捨て、蛇口の水で顔と体を洗います。このシーンでは久美子との喧嘩で”やるだけやってやった”という満足感みたいなものを感じさせます。


その後久美子は男とよりを戻し愛し合います。しかし男がSEXの後声をかけても反応せずに。え?死んでしまったのというようなシーンがあります。ただその後久美子のフェラによって射精させられているので、死んでるわけはないんですが、まあ物語上の演出なので黙ってスルーすべきところなんでしょう。


場面は変わって”その後”というような感じで、久美子が一人で道の脇の塀に座って歩道を歩く人並みを眺めています。そこに新しい男と仲良く歩いているいずみが偶然通りがかります。久美子を見て思わず立ち止まるいずみ。久美子もいずみに気がつきます。しかし男に「知りあい?」と聞かれたいずみは「ううん、知らない」と言って久美子を無視してそのまま立ち去り本作は終了となります。


<所感>
今回思い切って物語を全部把握できるようにかなり詳細な紹介をしてみましたが、いかがだったでしょうか?このCFでの一番のポイントは、実際に普通の女の子同士の喧嘩ってこんな感じなのかな?というリアリティーを感じられるところです。このCFは決して激しい動きを常にしているような闘いではありません。そして二人とも喧嘩なれなどしていないので闘いもとにかく服や髪を掴んで押し合うような感じです。しかしながら、結構感情的になる動きが随所に見られて、その辺が個人的には本当に最高でした。特に闘いの中での大西いずみさんのやられながらも”この女には負けない”って感じがすごく良かったですし、相手が退いても容赦しないで”この女をぶちのめす”といった攻撃的な杉森久美子さんも最高でした。

ちなみにこの二人、女闘美1の栗原早紀さんや関口さとみさん、女闘美2にでていた菊池えりさんや島田さとみさんとは違い、演技はあまり上手ではありません。喧嘩の前の階段での決まったセリフなども不自然でかみかみだったりします。しかしこの喧嘩のシーンの特に途中からは全然演技とは思えないほどリアルなセリフ?も飛び出て自然に闘っています。これが演技としたらかなりの演技力の持ち主のはず?ということは演技ではない?ということで個人的には喧嘩のシーンは途中から本当の喧嘩になってしまってるんじゃないかなって思っています。なんか喧嘩の中でちょっとだけあるやり取りなども役柄ではなく、AV女優同士が演技以外で本当に喧嘩しているみたいです。個人的には撮影現場で実際にどうだったかが一番気になる作品と言えるかもしれません。


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