アタック・ビデオ 12 格闘技スペシャル(1985年)

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アタック・ビデオ12格闘技スペシャル(1985年)「女相撲トーナメント」

この作品にはキャットファイト女優のパイオニアともいうべき中村京子さんが出演しております。このビデオが1985年発売ですので、同年に撮られたものだと仮定すると京子さんはこの時24歳となります。この勝敗シナリオなしのガチンコの女相撲トーナメントで優勝することで、女相撲と言えば中村京子という立場を確立させたとお聞きしております。(京子さんはもともとビアガーデンで行われていた女相撲のショーでも強かった為、この企画にもお声がかかり優勝候補筆頭と言われていたみたいです。そんな中下馬評通りに優勝してしまうところがさすがですね)

本作はアタックビデオシリーズの中で最も手に入れたかった作品なのですが、当時残念ながらどこでも見つかりませんでした。今回紹介しているのは近年海外のサイトで購入したものです。中国語?の吹き替えみたいなのが入っているので、逆輸入盤ということになるのでしょうか。ただし本当に残念なのですが、何故か決勝戦だけ映像が収録されておらず、最も肝心な京子さんの決勝の取り組みと優勝するシーンなどは見ることはできませんでした。そこまでの取り組みで京子さんの圧倒的な強さはわかるものとなっておりましたが、そこだけが本当に残念でした。ただし貴重な映像ですので、決勝戦以外を見れただけでもよしと考えます(当時本当にほしかったので、全部ではないにせよ見られただけでもうれしかったです)

闘いはトーナメント戦の勝ち上がり方式で、「取り組み」⇒「スローでの取り組みの振りかえり」⇒「インタビュー」という構成になってます。きちんと闘っているのでほとんどがあっという間に決着がつく取り組みばかりではありますが、一部見ごたえのある取り組みもありました。そんな女相撲トーナメントについて紹介させていただきます。


今回の土俵は安全面を考慮して作られていて安心して投げても大丈夫な感じで個人的にはいいかなと思います。もう少し大きければもっと良いとは思いますが、それもなかなか難しいと思いますのでいい落としどころかなと思います。でも結構しっかりとしたものだと思いました。凛々しく並んだ女性力士たち。真ん中にいらっしゃるのが中村京子さんです。右側にトーナメント表も載せておきます(京子さんは左から9番目(右から5番目)です)名前は以下の紹介で見て頂くとしてトーナメントですがシード枠とそうでない枠で結構差がある感じですね。13人という若干半端な人数ですがこれだけ女の子を集めているのですから中々に豪華ですね。


<一回戦 第一試合>
出演者:杉下なおみ vs 味呑陽子

最初の取り組み、両者相手の肩を掴んで押し合いますが、双方押しながら一周して最後は杉下さんが押し出しで勝利しました。


<一回戦 第二試合>
出演者:森下優子 vs 相原ユミ

開始とともに相手の廻しを掴んでがっぷり4つになる二人、お互いに力の入った互角の押し合いになります。最後は森下さんが相原さんを振り回し体制を崩し、そのまま寄り切りで見事に勝利します。本対戦は互角の取り組みでなかなか見ごたえがありました。


<一回戦 第三試合>
出演者:和田よしみ vs 木ノ葉知恵

開始とともに両者力を入れて押し合いますが、木ノ葉さんの勢いと力が勝り、そのまま突き倒しで勝利となりました。


<一回戦 第四試合>
出演者:橋本杏子 vs 中村京子

いよいよ登場した京子さん、伝説の始まりです。立ち合いと同時に激しく押す橋本さん、しかし京子さんはその攻撃をしっかりと受け止めます。そしてしっかりと押し返し、うまく廻しを掴んで相手を後ろに向かせて、そのまま送り出しで勝利します。力と技で違いを見せつけての勝利となります。ただし橋本さんも非常にやる気と力がこもっていたので、対戦相手が京子さんでなければ勝ち上がる実力はあったように思えます。


<一回戦 第五試合>
出演者:田村祐子 vs 神谷琴絵

両者激しく組み合って相手を押しますが、しっかりと廻しを掴んでいた神谷さんに対して、どこに手をかけるか迷いのある田村さん。結局この差が勝敗を分け、しっかりと廻しをつかんでいた神谷さんが下手投げで勝利します。廻しをもっとはやく掴んでいたら田村さんが勝利したかもしれないと思った一戦でした。


<二回戦 第一試合>
出演者:杉下なおみ vs 森下優子

立ち合いから力の差がでて森下さんがそとがけで勝利します。1回戦で激闘を演じた森下さんがやはり勝利したという感じでした。


<二回戦 第二試合>
出演者:木ノ葉知恵 vs 相美佐与子

お互いに廻しを掴んで押し合いますが、最後は木ノ葉さんの力が勝り、そのまま浴びせ倒しで勝利となります。


<二回戦 第三試合>
出演者:中村京子 vs 渡辺ちひろ

立ち合いから一気に京子さんが渡辺さんを寄りきり、寄り倒しで勝利します。圧勝といった感じです。


<二回戦 第四試合>
出演者:神谷琴絵 vs 浅賀亜湖

立ち合いからの組み合いで力では勝っていると思われる神谷さんを、うまく浅賀さんが巻き込むような形で、切り返しで勝利します。


<準決勝 第一試合>
出演者:森下優子 vs 木ノ葉知恵

両者がっぷりと組み力勝負で激しい闘いになります。最後は木ノ葉さんが押し倒して勝利したようにも見えましたが物言いがついて取り直しが決まります(その前に木ノ葉さんの足が土俵を超えていたようにも見えましたので、それが理由かもしれないです)


<準決勝 第一試合 取り直し>
出演者:森下優子 vs 木ノ葉知恵

取り直しの一戦は木ノ葉さんが力強く押すも、うまくそれを流した森下さんが下手投げで勝利となります。力の強さは木ノ葉さん優位でしたが、取り直しになって力みすぎてしまったのかもしれません。うまく投げた森下さんの技あり勝利でした。


<準決勝 第二試合>
出演者:中村京子 vs 浅賀亜湖

開始と同時に浅賀さんと組み合う京子さん。この体制から安定した相撲でそのまま上手出し投げで勝利します。京子さんもかわいいですね。


<三位決定戦>
出演者:木ノ葉知恵 vs 浅賀亜湖

開始と同時に頭を低くして、木ノ葉さんにぶち当たる浅賀さん。そのまま一気に押し出し勝利して見事3位となります。気合の入ったいい立ち合いでした。


残念ながらここで紹介は終了となります。決勝戦で見事中村京子さんが勝利して優勝するのは知っておりますが、やはり確認したいところでしたので、購入した映像に収録されていなかったことがとても残念でした。
しかしアタックビデオシリーズ12の相撲大会はきちんと勝とうという闘いが多く、アッという間に勝負がつきますが、力が大して入っていないで尺だけ稼いでいるようなキャッキャした相撲よりはずっと見ごたえがありました。そしてなんといっても24歳のかわいい京子さんが見られるだけでも、非常に価値のある作品だと思います。


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コメント

コメント一覧 (4件)

  • お早う御座います。
    中村京子さんはかなり強いですよね。
    世代を超えて全盛期同士の中村京子vs氷高小夜(ギルガメッシュナイト出演女性1、2番に強い)想像しただけでもワクワクします。
    女相撲の良いところは女性がガチで力を使う時の息使いがいいですね。

    • 中村京子さんが本気で相撲したのはもしかしてこのアタックビデオ12が最後かもしれませんね。そんな京子さんが全盛期の時に色んな女性と相撲するというのは想像するとワクワクできますね。
      ギルガメ氷高さん懐かしいですね。ショートカットが似合う美人さんでした。
      私は女相撲はお互いに向かっていくしか選択肢がないところが好きです。フットワークを使って躱したりするのではなくただぶつかって相手を押し出すか倒すかという攻撃vs攻撃という構図に惹かれてしまいますね。

  • ガチンコの女相撲はいいですね。最近はすっかりこのような作品を見ることがなくなりました。残念です。
    私は背が高くてほっそりとした女性が必死に闘う姿を見たいので、この作品だと、杉下なおみさんがそのような体型に見えるのですが、画像が小さくてよくわかりません。身長やスリーサイズを調べようと検索しましたが、ヒットしませんでした。何㎝ぐらいありそうですか?くだらない質問ですみません。

    • ガチンコの女相撲は「見せる」ということを考えると中々企画されないですし、そこが残念というのは同意です。杉下なおみさんの身長は、、、すいません私にもわかりません。確かにこの中では背が高いと思いました。中村京子さんが身長160cmですが、ブロックが違うので相対的に比較もできませんでした。でも京子さんより高いのではないかなと思いますので165cm位かなと予想します。

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